和楽器演奏集団「独楽(こま)」による芸術鑑賞会を、大阪府高槻市の中学校で開催いたしました。
この学校での公演は、なんと4年連続。地域に根差した取り組みの一環として、継続的にお声がけいただいていることに、深く感謝しております。
今回の演目には、和太鼓、箏、津軽三味線、篠笛、そして獅子舞と、まさに“和楽器のオールスター”ともいえる構成で臨みました。ステージ上では、繊細さと迫力、静と動が交錯するドラマチックな演奏が繰り広げられ、生徒たちの表情は真剣そのもの。学校は小規模ながら、集中力の高さと受け止める力の豊かさが印象的で、演奏者も大いに触発されたようです。
篠笛の澄んだ音色が静寂を切り開き、和太鼓の重厚な響きが体育館の空気を震わせるたびに、客席からは自然と息をのむような反応が返ってきました。獅子舞の登場には笑いと驚きが混じり、和楽器が持つ多彩な魅力を余すところなく体感していただけたと思います。
和楽器というと「難しい」「古い」といった印象を抱かれがちですが、「独楽」の公演は、生徒たちにとって、“いまを生きる表現”としての和の音楽に出会う貴重な体験になったはずです。
今後も、こうした舞台芸術との出会いが、子どもたちの心に残る「本物の体験」となるよう、想造舎は全国の学校現場に寄り添ってまいります。







